しわは、主に真皮の構造の変化によるものです。赤外線、紫外線などのダメージによりコラーゲン(膠原繊維)が傷付けられると、肌の弾力が低下し、しわが形成されます。
加齢による水分量や皮脂量の低下、気温の変化などで肌が乾燥すると、バリア機能が低下して外界からの刺激を受けやすくなるため、しわの発生につながります。
波長が長いUV-Aは真皮にまで到達し、肌のハリを保つために必要なエラスチン(弾性線維)を傷付けます。その結果、肌の弾力が低下して、しわができることがあります。また、UV-Bも光老化に大きな影響をおよぼすとされています。さらに、波長が長ければ長いほど、肌へ透過する深さも深くなります。近赤外線は3つの光の中でも一番波長が長いため、肌の深層部まで到達します。真皮層にまで光が到達し、コラーゲンやエラスチンが光のダメージにより損傷することで、肌のシワやたるみにつながります。
女性ホルモンの一つであるエストロゲンは、コラーゲンやエラスチンの生成に関わっています。更年期を迎えてエストロゲンの分泌量が減少すると、肌のハリが低下し、しわができやすくなります。