防腐とは、化粧品を製造してから流通過程を経て消費者が使い終わるまでの間に、使用または取り扱いのうえで偶発的に混入してくる微生物の増殖によって起こる製品の変質、変臭などを抑制し、製品の劣化を防止するための技術のことをいいます。
化粧品では製品を安全に保つために、また実際に使用する際の空気中の汚染源や皮膚からの2次汚染を防止するために、主に細菌や真菌の繁殖・増殖を阻止し、品質を保持する目的で防腐剤が用いられています。化粧品は未開封で3年の品質保証が適用される場合が多く、多くの場合は未開封状態で3年以上、開封後では1年前後、品質が維持できる必要量の防腐剤が配合されます。
化粧品に配合されるパラベンには、腐敗や変色を防ぐ効果があるため、ファンデーションや化粧水など、コスメの多くに配合されている防腐剤です。