くせ毛とは、髪の毛の主成分であるタンパク質の結合が歪み、髪にうねりや縮れなどが出ることといわれています。毛根や毛穴が歪んでいることで、そこから生えてくる髪も歪んでしまうこともあります。また、くせ毛の原因には先天的なものと後天的なものがあると考えられています。
先天的なくせ毛は遺伝の影響だと考えられています。遺伝によるくせ毛は、髪内部のたんぱく質バランスの偏りや毛根の形がもともと曲がっていることが原因です。
くせ毛の種類としては下記のパターンに分けられます。
・波状毛
波打つようにうねったくせ毛。
・連珠(れんじゅ)毛(連球毛)
一定の間隔で太くなったり細くなったり、数珠をつなげたような形で、くせ毛というよりは毛髪の形状が変形している状態です。髪の毛の細い部分が切れやすいため、縮毛矯正が難しいといわれているタイプです。
・捻転(ねんてん)毛
髪の毛がらせん状にねじれてうねっているくせ毛。髪の毛が細くて柔らかい人に多いです。くせが弱いとストレートのようにも見え、くせが強いとクルクルとカールした立体的な形状になります。立体的なくせの場合は髪が絡みやすくボリュームが出やすくなるのが特徴です。
また、後天的にくせ毛になる原因には様々あります。
・ヘアケアを怠ったことによる毛穴・毛根の歪み
ケアを怠り頭皮の汚れが毛穴に詰まることで毛穴の形が歪むことが考えられます。また、逆に洗浄力の強いシャンプーで洗いすぎて頭皮に必要な脂分まで除去してしまい、それを補おうと皮脂の分泌量が増えることで毛穴が詰まってしまうこともあるとされています。
・ホルモンバランスの変化
ストレス・不規則な生活・睡眠不足・栄養バランスの偏りなどを要因として、あるいは体の成長期・妊娠出産によるホルモンバランスの乱れや変化で髪質が変わることもあります。
・加齢によるくせ毛
健康な髪は概ね13%程度の水分量を保っていますが、年齢を重ねるにつれて水分量を維持しにくくなることがあります。水分量が7%以下になると健康なキューティクルを維持することができなくなり、キューティクルが剥がれ落ちて髪内部の水分が流失してしまいます。こうした乾燥状態が続くと髪はうねりはじめ、くせ毛になりやすくなってしまいます。また頭皮が垂れ下がることによって 毛穴や毛根が歪み、くせ毛になるとも考えられています。