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睡眠

ヒトの睡眠(眠気)は大きくふたつのシステムで形作られています。第一のシステムは、覚醒中の疲労蓄積による睡眠欲求です。睡眠欲求は目覚めている時間が長いほど強くなります。第二のシステムは、覚醒力です。覚醒力は体内時計から発信されるシグナルの指示で、交感神経の活性化、覚醒作用のあるホルモンの分泌、深部体温(脳温)の上昇などによりもたらされます。
一晩の睡眠は、全体として、寝ついた最初のところで最も深く眠り、睡眠欲求が低下する朝方になるほど浅くなっていきます。レム睡眠は、眠っているときに眼球が素早く動き、高率に夢を見ており、覚醒時と同じぐらい脳が活発に活動しています。ノンレム睡眠では脳波活動が低下します。
同じ人でも睡眠時間は季節や年齢によって変動するので、あまり睡眠時間の長短にはこだわる必要はありません。また、睡眠時間は個人差もあり、5時間未満の短時間の睡眠で大丈夫な人から、成人でも10時間以上の睡眠を必要とする人までさまざまです。睡眠時間にこだわり過ぎると、かえって睡眠が浅くなり、不眠に陥ることが多いようです。睡眠には、年齢、日中の活動、環境、アルコール、ストレスが影響します。休養感を高めるためには、日中の運動・身体活動を増やす、就寝前にリラックスし、嗜好品に注意する、寝室の環境を整えるなどの生活習慣を見直しましょう。不眠の症状が週の半分以上の日にみられ、それにより日中の眠気、集中力の低下、気分の落ち込みなどが生じ、日常生活に支障を伴う状態が続く場合、不眠症の可能性があります。不眠の背景に、うつ病や不安症といった精神疾患だけでなく、睡眠時無呼吸症候群や身体疾患が隠れている場合もあります。早めに医療機関へ相談することをおすすめします。